開催内容
フォトレポート
◉イントロダクション
◉講演
歯科医療の本質とは何か?
(徳島県美馬市開業 川原歯科医院 川原博雄)
今までの歯科医療の問題点と、目指すべき歯科医療について発表をした。Medical Treatment Modelの実践による、来院する多くの地域住民の口腔の健康状況を、様々なデータ(成人では歯の喪失が激減し、小児ではカリエスフリーが当たり前)で伝えた。特に初診時の母親と成長した子供たちの比較に対する、参加者の真剣な表情が印象的であった。
◉講演
メディカルトリートメントモデルとは何か?
(広島県福山市開業 はなえみ歯科 平田泰久)
メディカルトリートメントモデルとはどのような医療モデルなのか、これまでの歯科医療との違いや臨床における実際の流れを症例を通して説明した。 講演後には受講者自身が直面する具体的な問題について質問に来られ、どなたからも覚悟を持って医療に取り組もうとする姿勢を感じた。 MTMというシステムを導入することが目的やゴールではなく、患者の健康を守るという目的において要となるのは医療者の哲学や信念であることが伝わったと感じた。
◉講演
女性歯科医師だからこそ、オーラルフィジシャンをめざそう
(京都府京都市開業 おおくぼ歯科クリニック 大久保恵子)
歯科医師になって感じた医療の矛盾から、歯科医療の本質を求めて出会ったオーラルフィジシャンの道。お金では買えない「健康の創造」という価値観や、歯科医師として「大義」のために働くことの清々しさについて経験を伝えた。
◉講演
オーラルフィジシャン医院での勤務が開業後どのように活かされたか
(栃木県鹿沼市開業 チョコレート歯科医院 宇野修平)
予防ブームが到来し、定期的にクリーニングを受けていたという初診患者が多くなりました。しかし科学的根拠に則ると、術者主導のクリーニングには、う蝕や歯周病の予防効果は認められていません。患者が真に求めるものは「成果のでる予防歯科」です。それを叶えるためのキャリア形成について、私の経験を例に紹介しました。多くご質問をいただき、熱量を感じました。
◉講演
誰のための予防歯科なのか? ~KEEP28を目指す我々の挑戦~
(兵庫県神戸市開業 赤松歯科クリニック 赤松佑紀)
近年の予防歯科というワードの普及は嬉しくも、それが患者のためでなく歯科医療従事者もしくは営利目的になってきているのではないか?そんな疑問を受講生に問いかけた。そして受講生たちが真剣にこの問いに答えようとしてくれていた。 歯科医療従事者の倫理観・哲学が大事で、そこをなおざりにすると患者のための歯科医療ではなくなってくる。この想いは受講生にはしっかりと伝わってくれたと考えています。