第5回 2021年6月20日(日)開催
(お申し込み終了)
汐留シティセンター 24F 大会議室
定員
- 50名
参加費用
- 第一部のみ参加: 5,000円/税込(テキスト含む)
- 第二部まで参加: 8,000円/税込(テキスト・昼食含む)
- 参加費用は事前にお振り込みください。
- 会場には直接ご入場いただけません。開場時間の9:30までに下記の場所にご集合をお願いします。 汐留シティセンター 1F スターバックス前 >1F地図 また、開演時間を過ぎてのご入場はできません。
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お振り込み先
口座名:サット・エクスパンション
三菱UFJ銀行 春日町支店(店番号062)
普通預金
口座番号:0054560
・お振り込み手数料はご負担いただくようお願いします
・応募は入金をもって確定とさせていただきます
・ご入金いただきその後キャンセルになった場合は、いかなる理由でも返金は致しかねますのであらかじめご了承ください。
参加資格
- 学生(歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士)
- 大学関係者
- 未開業の歯科医師(卒後5年以内)
セミナーお申し込み時に卒後5年以内であればお申し込みいただけます。
- (例)
- 2021年開催の講習に2021年に応募⇒2016年(平成28年)卒まで参加可能
歯科関係の最終学歴の卒後5年以内です。大学院などに在学した方は、大学院の卒後5年以内です。大学院などに在学した方は、お申し込みフォームの「卒年」欄に、歯科関係の最終学歴の卒年をご入力ください。
お申し込みは終了しました
協賛
スケジュール
第一部
第二部(第一部のみの方と費用が異なります)
MTMでの初診患者の検査と説明(録画動画の視聴)
口腔内写真撮影
レントゲン撮影
サリバテスト
患者説明
推薦の言葉
大学教育で得たものをパレットに例えるならば、卒後数年はその上にどのような人生の絵を描くのかを考える構想の時期です。自らの感性がより豊かに反映された満足いくものを描くためには、幅広くかつ細やかな観察と下書きの積み重ねが必要です。
兎角、日々の診療に没頭していると技術の習得だけに明け暮れてしまいがちです。また患者からの『ありがとう』の言葉で、自分の医療行為の意味を問うことも忘れがちになります。
昨今、日本の歯科医療も定期管理を謳い予防的な観点が加わって参りましたが、その実はまだまだ歯科先進国の医療とは格差があります。
D.D.S.としての技術の習得はもちろん大切です。修復処置も意義があります。しかし私たちは全身の一部である口腔機能を扱う専門家であることを自覚し、医療の観点から疾患を内科的にコントロールする歯科医療を行い、本当の意味で生活者に恩恵を齎せる必要があります。つまり修復処置を必要としない歯科医療です。
Pre Opセミナーでは、この医療の観点を重視した歯科医療、生活者にとって本当に利益となる医療とその実践の仕方について教授致します。今後大阪、仙台、九州と開催地を増やし、この医療が広く標準的なものとなることを目指します。そして各地域で予防医療を先導する実績のある講師陣が、国際的に標準と認められる医療を担う医療者へと導きます。
M,デンタルクリニック松野歯科
松野 英幸
講師からのメッセージ
歯科医療の未来
ひと昔前、歯科医師がDDS(doctor of dental surgery)として、全ての治療技術の向上を目指すスタイルは大いに評価されていました。
しかし現在、歯科医療を社会におけるインフラだと捉え直すと、今後は技術だけでは社会的に評価されなくなるでしょう。
なぜなら歯を失う主な原因のう蝕と歯周病の成り立ちは科学的に解明され、今やもう予防できる時代だからです。
歯を喪失する疫学的根拠が示された現在、削る箇所を探し失った歯を補うだけの歯科医療に従事することで、長い歯科医師人生を豊かに過ごせるのでしょうか?
アップルデンタルセンター
畑 慎太郎
(講師・コーディネーター)
矯正歯科専門医院でのオーラルフィジシャン歯科医療の実践
歯科医療の本質は健康な口腔の維持から健康な生涯に貢献する医療の提供です。
上記の目的を果たすために、大学を卒業した私は矯正歯科治療により貢献したい、そのためより質の高い治療技術の習得を求め矯正歯科の医局に残り研鑽を積み、父が開業し30年続いた矯正歯科を継承しました。しかし、どんなに矯正歯科治療の質を高めても健康な生涯に貢献する医療には昇華しないことを臨床を重ねる中で痛感します。日々の臨床で目の当たりにするのは、矯正歯科治療中のう蝕・歯周炎の進行、矯正治療後の歯の喪失、科学的根拠のない矯正治療が横行した結果の早期治療による後戻り、医療費と時間の浪費による歯科に対する信頼の失墜でした。
自分の中では矯正歯科専門なので仕方がないと諦める思いもありましたが、このままでは歯科医療全体が国民から見放されるという危機感と次世代にあるべき歯科医療を繋げたいという思いから覚悟を決めて、矯正歯科専門からOP歯科医療を実践するための診療室へと移転し診療プロセスと組織の変換を行なってきました。
その結果、確かな手応えを感じるものの、現在も失敗と後悔も繰り返す毎日です。だからこそ、患者(生活者)に寄り添い続けること、自分たちの診療を絶えず見直せること、社会インフラとして健康な生活者が健康なまま通い続けたいと思う医療環境の構築がこれからの歯科医療に重要だと考えています。このセミナーでは、現在の取り組みを皆さんに伝えることで少しでもお役に立てれば光栄です。
OPひるま歯科 矯正歯科
晝間 康明
なぜエンド専門医が予防型歯科医療にも取り組むのか
歯学部卒業時は、患者さんに「噛める」喜びを提供できる歯科医師になりたいと思い、補綴学講座で欠損補綴の勉強をしました。その後勤務先の先生に感化され、エンド専門医の道へと進みました。米国エンド専門医になった後帰国し、夫婦で歯科医院を切り盛りするようになり、引き続き治療の技術を高めるために邁進するとともに、スタッフを雇用し協働する環境へと身を置くことになりました。その時初めて予防歯科に立脚した歯科医療が軸として必要であることを身にしみて感じたのです。
恥ずかしながら、予防歯科医療実践の第一人者である熊谷崇先生の講演は歯学部6年時に学生講義で受けており、その後も予防歯科についての知識はあったつもりでした。しかしその学術的知識を臨床で実践することは極めてハードルが高く、きっとあれは熊谷崇先生だからできることであって、もはや予防歯科は机上の空論や理想の話にすぎず、実際の現場では患者さんが定期的に通院してくれさえいればよいのではないか、という妥協との葛藤が始まりました。そんな中でオーラルフィジシャン育成セミナーを受講する機会を得て、随時新しく加わったスタッフと共に計3期受講し、「予防に勝る治療なし」を歯科医院に定着させるべく取り組むことができました。
今日では、政府や厚生労働省は治療型歯科医療から管理型歯科医療への転換を促しています。私たちの世代が遠回りして予防型歯科医療の実践で苦労した経緯をできるだけ経ず、皆様には初めから予防型歯科医療を軸にした歯科医院作りや勤務先の改革へと行動を起こして欲しいと願います。講演では、私の遠回りの人生を反面教師にしてもらうべく、赤裸々にお話しいたします。
川勝歯科医院
田中 利典
新しい社会インフラの中で
キャリア・アンカーを見つけよう
「働き方改革」。昨今、社会をにぎわせているこの言葉を、みなさんはどう受け止めているでしょうか。実は歯科の「働き方改革」は、一般社会に先行すること30年、90年代後半の予防歯科が注目され始めたころまでさかのぼることができます。「修復」から「予防」主体の体制に変えたことによる、「歯科衛生士枠」の登場が歯科の「働き方改革」の始まりでした。多様性を認める現在の「働き方改革」とは違い、医院体制の基本を変えるものでした。
一般的な歯科医院では、予防は一種の精神的態度であっても、論理に質すこともなく、平成年間やり過ごしてきました。しかし、オーラルフィジシャンは、すべての永久歯を健全に残すための論理と、それを産業・コミュニティー・医科と推進するインフラ「KEEP28」を構想して、新たな潮流をつくりつつあります。
皆さんが、開業医として生きるのか、生涯勤務医として生きるのか、専門医として歩むのか、総合診断医として歩むのか、考えるのならば、「何を大切にして歯科医師として働きたいのか」という根っことなるキャリア・アンカーをこのセミナーで見つけることができるはずです。
きっと将来、みなさん一人ひとりが、新しい社会インフラ「KEEP28」の中でいきいきと働き、社会的価値の高い歯科医師となっていると思います。